こいくち・うすくち~醤油の色の違い~

冷蔵庫のない時代は
魚介類の身や内臓は塩漬けにして
保存食品として食べていました。

ところが、熟成しているうちに
「滲み出てくる汁のうまさ」がわかると
調味料として使われるようになったのが
醤油の始まりです。

秋田県の「しょっつる」
香川県の「いかなご醤油」
海外では地中海の「アンチョビソース」
タイの「ナンプラー」
ベトナムの「ニョクマム」
などです。

魚介類のない内陸部では
穀類や豆類を発酵させて
その汁から醤油を作るようになりました。
皆さんご存知のように、今では穀物の醤油が一般的です。


現在、醤油には「うすくち」と「こいくち」があります。
「うすくち」は見るからに色が薄くて
「こいくち」はいかにも塩分が強そうです。

じつは、「うすくち」のほうが「こいくち」よりも
少々塩分が強いのですが、むしろ
その大きな違いは「コク」と「色目」です。

食材の持つ色をきれいにだしつつ
さらりとした味わいにするには「うすくち」を。

逆に魚のアラ煮など料理にコクを出したいときには
「こいくち」の醤油を使うのがより美味しく調理するコツです。


京都市伏見区にある「有限会社 喜祥」では
京料理の会席や仕出しをいたしております。
ご予約はお気軽にこちらよりどうぞ!


  • NEWS

Copyright © 2024 有限会社 喜祥 All rights reserved.